「3番ウッドは難しい」「3番ウッドは高さが出ない」と悩んでいる生徒さんが多くいます。しかし、難しいのではれば無理に使う必要はありません。
3番ウッドを入れた方が良い人、入れなくても良い人、を今回は解説していきます。
フェアウェイウッドを入れる基準は「自分の体力とスイングでストレスなく高さの出るクラブなのか」どうかです。
3番ウッド(スプーン)が難しい理由
地面から打つクラブの中で、最もシャフトが長く、最もロフト角が少ないからです。
シャフトが長いということは、真ん中に当たる確率が低くなります。ロフト角が少ないということは打ち出し角が減るということです。
フェアウェイウッドの考え方
ドライバー、3番、5番、7番ウッドの飛距離と球の高さを分かりやすく図にしたものです。
7番ウッドが最も高さが出て、飛距離が短くなります。ドライバーが最も低く、飛距離が長くなります。
クラブの機能を最大限に生かしたスイングの場合は、このようになります。
しかし、赤い点線をご覧ください。これは、3番ウッドが打てない人のよくある弾道です。
思ったほど高さが出ず、飛距離は5番ウッドと同じ位。このような場合は、3番ウッドの機能を最大限使いきれていないということです。
3番ウッドを入れた方が良い人
3番ウッドを入れた方が良い場合は2つ。
- 5番ウッドで高さと飛距離が出る人
- ティーショットでティーアップして打ちたい人
例えば、5番ウッドであまり高さが出ない人は、3番ウッドはもっと高さは出なくなります。
3番ウッドのロフト角は15°や16°、5番ウッドのロフト角は18°や19°。
15°のクラブで高さを出そうと思った場合、それなりのパワーが必要になるものです。
ヘッドスピードが42m/s位であれば、18°以下のフェアウェイウッドを使うことは難しい場合が多いですね。
フェアウェイウッドについての雑談
以前、「ロフト角が増えると、高さは出るけどバックスピンが多く飛距離が出しにくい」と言われていました。しかし、クラブとボールの進化により、フェアウェイウッドやユーティリティのバックスピンが減らせるようになりました。
つまり、あとは高く打ち出すだけで飛距離が出るのです。
だからこそ、自分の体力とスイングでストレスなく高さの出るロフト角が何度なのか、把握することは大切なのです。
今はカチャカチャ機能でロフト角を変えられるクラブも多くあります。ロフト角を減らしていき、どの角度まで自分が打てるのか、一度確認してみてください。
おわりに
「3番ウッドは5番ウッドより飛ぶはず」と思って使っているゴルファーは多くいます。しかし、それはある程度ヘッドスピードがあり、3番ウッドが打てるスイングの場合です。
うまく打てない状況で無理に使っていると全体の流れも悪くなります。
今は打ちやすいクラブも増えてきているので、どんどんと易しいクラブを使っていくことをオススメします。