野球経験者は「ボールを投げる、バットを振る」ことに慣れており、ゴルフが上手な方が多いですね。
体力とパワーもあり、びっくりするほどの飛距離が出て本当に羨ましい限り!!
しかし、ゴルフをする上で野球経験者が致命的に苦手な部分もあります。それは後ほど。
今回は、野球とゴルフの違う部分を理解し、野球経験を強みに上達を目指していただくための内容です。
野球経験者がゴルフで有利なこと
野球経験者は振ることがとても上手です。また、力をボールに伝えることも上手です。
今のゴルフスイングは、体の回転が先行し体が開いた状態でクラブヘッドが遅れてボールに当たります。
多くのアマチュアゴルファーは、クラブヘッドが遅れてくることに慣れず苦労します。しかし、野球経験者は体が開いた状態でバットに当てる感覚があるので、違和感なくできるようになります
体が回り、バットが遅れた状態でボールに当たっている。
ゴルフも、体が回りクラブヘッドが遅れた状態でボールに当たる。
力を出そうとすると、左の写真のように体が開いた状態になる。
野球経験者がゴルフで苦手なこと
野球経験者が最も苦手なことは、フェースを閉じて使うこと。ほとんどの人がフェースを開いて使っています。
2番目に苦手なことは、前足が動いてしまうこと。バッティングは前足を動かして使うと思いますが、ゴルフでは大きく足を動かす動作はありません。
フェース面については、ゴルフをする上でとても重要なポイントなので、ぜひ理解をしてください。
野球経験者はパワーもあり、初心者でも普通に前に飛ばすことができます。そのため、フェース面を意識せずにクラブを振っている方が多く、「なぜか右に飛んでいくなぁ」と感じている方も多いのではないでしょうか。
ボールが右に飛んでいく原因のほとんどは、フェース面が開いているからです。
バットと違いゴルフクラブにはフェース面があります。フェース面をどうすると真っ直ぐ飛ぶのか理解することが大切です。
フェース面の使い方について、別途ブログで詳しく書いているので参考にしてください。ブログやYouTubeはシニア女性向けのレッスンですが、スイングの基本は年齢性別関係ありません。
バッターよりピッチャーの方がゴルフに向いていると言われる理由
ピッチャーはバッターに比べてバッティングの練習が少なく、棒の部分で打つ感覚がありません。そのため、フェース面でつまづくことがバッターに比べて少ないと感じます。
また、ピッチャーは下半身の始動でボールを投げるため、力の伝え方がとても上手です。これはピッチャーに限らないのですが、下半身始動でボールにパワーを伝える動作は、ゴルフにも共通する部分があります。
ピッチャーに限らず、ボールを投げる時は下半身の始動で投げるので、下半身リードの回転で打つゴルフと共通する。
僕も、ゴルフの練習として、キャッチボールを取り入れています!
野球経験者に聞いたゴルフに生かせる点、生かせない点
YouTubeでゴルフレッスンを受けてくださっている飛鳥君は野球経験者です。
実際、何に悩んでいるのか、何が得意なのかを聞いてみました。
野球経験を生かせる点
・普段からバットを振ってボールを打ってるので、クラブを振ってボールを打つことが違和感なくできる
野球経験を生かせない点
・バットとゴルフクラブの芯の位置が違う
→野球と同じように打ちに行くと、バットと同じようにゴルフクラブの真ん中で打とうとしてしまう
その結果、フェースを開いた状態になり、シャンクしたりスライスする原因になる
・クラブはバットと比べてかなり軽いので野球経験者は強く振りがち
→強く振ってしまうとミート率は下がり、ちゃんと当たらないケースが多い
まとめ
野球経験者が上達のために必要なポイントは「フェース面を閉じて使うこと」。正直、これさえできたらかなり上達します!体力もポテンシャルもあるので、ゴルフの基本を理解できたらスムーズに上達できると思います。
《野球経験者が得意なこと》
- ゴルフクラブを振ることがとても上手
- 力をボールに伝えることが上手
《野球経験者が苦手なこと》
- フェース面を意識することが苦手
- 強く振り過ぎてしまい、ミート率が安定しない
おわりに
僕の周りにも野球経験者でゴルフをしている方が多くいます。
体幹とパワーがあり、力強いスイングに惚れ惚れしてしまいます。
ゴルフはフェース面が重要になるので、フェース面がどうなると正しいのか理解することが大切です。
「フェース面を閉じるとはどういうことか」「なぜフェース面を閉じるのか」理解した上で練習に取り入れていってください。