ゴルフ場には必ず傾斜があります。初心者はもちろん、中級者以上でも思うようなショットが打てずに悩むことがあります。
「左足上がり」「左足下がり」「つま先上がり」「つま先下がり」これら4つの傾斜と、この4つを複合した傾斜があります。
今回は初心者向けに、傾斜地で打つ時の考え方や、それぞれの斜面での打ち方を説明します。
左足上がりの時はどのように打つのか?つま先下がりの時はどのように打つのか?とパターンごとの打ち方ではなく、その前提となる考え方と分かりやすい打ち方のお話しです。
傾斜地の打ち方、基本的な考え方とは
まずは傾斜の考え方。とても大切ですが誰も教えてくれないことなので覚えておいてください。
- 傾斜地では良いショットは打てないと心得る
- 飛ばしたい距離でクラブを選ばず、その傾斜から打てるクラブを選択する
1つ目、傾斜地では普通のショットは打つことができません。もし傾斜でうまく打ちたいのであれば、普段から平らな場所で練習するのをやめるべきです。
2つ目、普通のクラブを使うとリスクがあることを理解し、短めのクラブを使って下さい。残りの距離で判断せず、その状況で打てるクラブを選択してください。
傾斜と使用するクラブごとの球の動き
傾斜パターン | 使用するクラブ | ||
左足上がり | 左に飛びやすい | 長いクラブ | 球が上がりにくい |
左足下がり | 右に飛びやすい | 右に飛びやすい | |
つま先上がり | 左に飛びやすい | 短いクラブ | 球が上がりにくい |
つま先下がり | 右に飛びやすい | 左に飛びやすい |
傾斜によって、左に飛びやすいのか、右に飛びやすいのか、変わってきます。また、使用するクラブによっても球の飛びやすい方向は変わってきます。大切なことは、どのような傾向があるのか理解することです。
例えば左足上がりで短いクラブを使うと左に飛ぶ要素が2つになります。左足下がりで長いクラブを使うと右に飛ぶ要素が2つになります。
このように、傾斜のパターンと使用するクラブが、右に飛びやすいのか、左に飛びやすいのか理解することが大切です。
右に飛びやすい要素が多い時は、目標より左を狙うようにしてください。
傾斜地の打ち方、共通の考え方とは
どの傾斜にも共通する打ち方は3つ。まずはこれだけ覚えて実践してください。
- 斜面なりに立つ(斜面と肩が平行になるように)
- コンパクトにスイングする
- いつもよりダウンブローを意識する
ダウンブローを意識するとは、打ち込むイメージの打ち方です。
おわりに
傾斜でのショットは、練習をしていないとうまく打てません。もし、傾斜の練習ができる場所があれば積極的に練習してみてください。
傾斜のある場所で、いつも通り打つとどうなるのか、どこに飛ぶのか、試しておくと実践に役立ちます。
大切なことは、「傾斜地ではいつも通りのショットが打てない」ということです。打ちにくい場所でうまく打つためには何をしたら良いのか、と考えてみましょう。