夏休み、ゴルフ部所属の高校生1年生のラウンドレッスンを開催しました。
合計3日間のレッスンで、スコアは20打縮まりました!ラウンドレッスンで川久保プロが何をお伝えしたのか、紹介します。
スコアに伸び悩んでいる方の参考にもなると思いますので、ぜひ読んでみてください。
ラウンドレッスンでのスコアの変化
3日間のラウンドレッスンで、スコアは100から83に大幅なアップとなりました。
使用ティー:レギュラーティー
ラウンドレッスンを受ける前のスコア:100~105の間
1回目のラウンドレッスン:94
2回目のラウンドレッスン:87
3回目のラウンドレッスン:83
最初に会った時に、レギュラーティーから80台で回れるレベルだと感じたので、コースマネジメントについてのレッスンがメインとなりました。
大幅にスコアアップした理由
一言でいえば、コースマネジメントをレッスンしたからです。元々ショットも良くショートゲームはできていたので、どのようにスコアを縮めていくのか話をしました。
例えば、野球のバッターに「次はストレートが来る」「次はカーブが来る」と伝えているようなものです。次に何が来るのか分かっていたらヒットが出る確率は格段に上がります。
ゴルフも同じで、攻め方やゴルフの流れが分かったらスコアを縮めることができます。
ゴルフの流れを感じて、勝負所を見極める
- パーで抑えるホール、ボギーを打っても良いホールを知る
- 「ここは叩いたらダメ」というところを知る
- 外しても良いパターと外したらダメなパターを知る
など、勝負所は必ずあります。その勝負所がどこなのか、どのように見極めるのかをお伝えしました。
ゴルフの流れは自分では分かりずらいものです。プロに見てもらうことで、流れに乗るための考え方が分かります。
自分の特性を知る
- 自分の得意、不得意を知る
- 風の吹き方によって出やすい球を知る
- 自分の好きなピン位置を知る
など、状況によって自分が得意なこと、不得意なことがあります。まずはそこを把握し、攻め方を考えていきます。
風の影響については、フォローになったら強気になれる人、アゲンストになったら極端に弱気になる人、様々です。他にも、状況によって何が自分の得意なことか知ることで、スコアアップすることはできます。
今回の生徒さんは持ち球がフェードのため、左のピン位置は苦手でした。得意なピン位置と苦手なピン位置の攻め方について話をしました。
1回目ラウンドレッスン(8月12日)
目標
- コースマネジメントを理解する
- 自分ができること、できないことを把握する
- できることを生かしたゴルフをする
レッスン内容
ティーグランドの立ち位置を考える
- まずは持ち球を知る(今回の生徒さんは「フェード」)
- 少し右に立って、左を狙うことでOBが減る
- セカンドのアドレスはとても良く、ターゲットを向けているのでOK
転がすアプローチを覚える
- アプローチは、サンドウェッジのロブショットがほとんど
- 上げるアプローチはチップインしないので、転がすアプローチを増やしていく
ミスショットの傾向を知る
- 後半になるとつかまらず、こするショットが増えてくる
- サンドウェッジでトップが出る
2回目ラウンドレッスン(8月24日)
2回目に会った時は、スイングが少し変わっていました。フェースが少し開いていたのを、閉じて使うようになっていたのです。
フェースの向きが変わると、打ち出し方向や曲がる方向が変わります。
そのため、1回目のレッスンと話す内容が変わりました。例えばティーグランドの立ち位置や狙いどころが変わってきます。
ただ、体の回転が良く、順番通りに打てているので、フェースの向きが変わっても出玉は大きく変わらないタイプでした。
なお、フェースは閉じて使った方が飛距離も出て安定するので、安定して閉じて使えるようになるととても良いと思います。
目標
- 今のスイングでのゴルフを考える
- 1回目と同様コースマネジメントを考える
レッスン内容
- 疲れてきた時など、どのタイミングで昔の打ち方に戻ってきているのかを把握する
- スイングが崩れた時でも、セーフティの幅に入れるためにどこを狙うのか考える
アプローチの考え方
サンドウェッジでアプローチをして、1日1回トップが出るなら、転がすアプローチができた方が良いです。
アプローチは、パターから考えてください。パターで転がせないのであれば7番アイアンで転がす、それも無理なら52度で転がす、など、結果サンドウェッジを使うのはありです。
テレビのゴルフ中継や、上手な人のアプローチを見て、「今何を打ったの?」と思えるようになるべきです。52度で打ったのか、9番アイアンで打ったのか、ユーティリティで打ったのか。上手い人は1日1回チップインになるかならないかのショットがあります。ある程度長いパターが入るイメージなのです。
どうしても転がせないところは、サンドウェッジで上げて止めると考えても良いでしょう。
3日目ラウンドレッスン(8月25日)
全体的にショットが安定していました。
1つだけ叩いたホールがあったのですが、原因はサンドウェッジでボールを右に置いてすくい打ちをしたから。トップしてミスショットになりました。
サンドウェッジは、普通に打って上がるクラブです。
ボールを右に置いて、すくい打ちをすると、大きなミスにつながります。また、バンカーが飛び過ぎることもあるので、普通に打つことを意識すると良いことを伝えました。
今後の課題
- クラブセッティングを見直す
- フェアウェイウッドが打てるようになる
- 転がすアプローチを増やしていく
クラブセッティングは、自分の得意不得意、レベルで常に考え直すことが大切です。特に中級者以上の女性は、オススメのクラブセッティングがあるので参考にしてください。
今回レッスンしたコースマネジメントを意識してラウンドをしていくと、2年後の高校3年生夏には、ハンデ5になることは可能です。これからの活躍が楽しみですね。
中級者以上の女性にオススメのクラブセッティング
今回のレッスンで改めて女性のクラブについて何が必要か考えてみました。スコアが100前後になったら一度考えてみてください。
- ドライバー
- フェアウェイウッド(5番、18度くらい)
- フェアウェイウッド(7番、21度くらい)
- ユーティリティ(4番、21度)
- ユーティリティ(5番、24度)
- ユーティリティ(6番、28度)
- 7番アイアン
- 8番アイアン
- 9番アイアン
- PW(46度)
- ウェッジ(50度)
- ウェッジ(54度)
- ウェッジ(58度)
- パター
3、4番は、どちらか得意な方を入れたら良いです。21度まではフェアウェイウッドの方が打ちやすいので、一般的にはフェアウェイウッドをオススメします。今回の生徒さんは22度のユーティリティが得意な方だったので、その場合はユーティリティを3本入れたら良いでしょう。
中級者以上になったら、ウェッジは「何度」という考え方にすると良いでしょう。ウェッジは3本あると距離の打ち分けに有利です。
ピッチングウェッジは44度から48度、アプローチウェッジは50度から54度、サンドウェッジは56度から58度が一般的です。
なお、7番アイアンからピッチングまでを1本のアイアンと考えると、アイアンをシンプルに考えて使えるようになります。
おわりに
今回はビジターの生徒さんでしたが、3日間のラウンドレッスンで多くのことを吸収されました。
元々スイングに関してはレッスンを受けていたのでとても綺麗でした。ただ、コースマネジメントについては、プロに教わることで飛躍的に伸びることがよくあります。
スコアアップを目指している方は、一度プロのラウンドレッスンを受けてみることをオススメします。
例えば、あと一歩で100切りのゴルファーの9割は、コースマネジメントを知るだけですんなりと100を切ることができるでしょう。
僕のプライベートレッスンはビジターの方でも受けていただくことができます。基本的に関西での開催ですが、今回のように東海エリアの開催もお受けできる場合がありますので、興味のある方はお気軽にメッセージをください。
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