今回は、ドローヒッターの上級者の方がシャンクで悩んだ時の話をします。
ハンデがシングルのとても上手な方ですが、シャンクをきっかけに「100を切るのも難しい」という状況になりました。
ドローヒッターの上級者がなぜシャンクをするのか、川久保プロはどのようなレッスンで直したのか。
ドローヒッターのシャンクは、左に曲がることが怖くなった時に起こり得る状況です。もし気になる方はぜひご覧ください。
なお、今回正しいスイングを習得することで、片手ハンデを目指すことも期待できます。
▶▶初心者向け「シャンクの原因の9割はコレ!原因と直し方は」
ドローヒッターがシャンクをする原因
今回の生徒Aさんの場合は、ダウンスイング以降にフェースをローテーションしていることが原因でした。
フェースローテーションするとは、バックスイングでフェースが開いたまま、ダウンスイングでフェースを閉じてくる動きです。
フェース面の向きを真っ直ぐで「0」、開くと「マイナス」、閉じると「プラス」とします。
Aさんの場合は
- 振りかぶってトップの時が「マイナス2」
- インパクトの時が「0」か「プラス1」
となっていました。トップで「マイナス2」の状態から、インパクトで「プラス1」にするということは、急激に手を使っているということです。手を使いながらうまいことインサイドの軌道でドローのボールを打っていました。
では、インパクトで「0」に戻せずに「マイナス」のままだとどうなるか分かりますか?今回の悩みのように、シャンクが出ます。マイナス(フェースを開いた状態)でクラブのヒールに当たるとシャンクが出ます。
理想の動きは
- アドレスは「0」
- バックスイングで切り返しにかけて、「プラス1⇒2⇒3⇒4」となる
- 切り返し直後が「プラス5」となる
- インパクトは「プラス1~5」で打つ
つまり、切り返し以降ダウンスイングでフェースの動きを入れないということです。実際は、少しずつ開いてきてしまうのですが、できる限り閉じた状態を維持できることが理想です。
イメージは「ランニングアプローチ」です。フェース面は開かずに体の回転で打ちますよね。
なお、シャンクの原因の9割はアウトサイドインの軌道でフェースが開くことで起こります。ドローヒッターの場合はインサイドアウトの軌道なので、少し珍しいパターンになります。
シャンクを直すためのレッスン内容
僕が生徒さんにお伝えしたことは3つ。
- 根拠に基づいたトレーニングをする
- シャンクにならないための正解を伝える
- 正解ショットの精度を上げる
根拠に基づいたトレーニングをする
何度も言いますが、トレーニングは必須です。30代以降、筋力は何もしなければ落ちていきます。
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シャンクにならないための正解を伝える
今回の正解は、バックスイングから切り返しにかけてフェースを閉じること。レッスンでは正しい動きができているのか確認し、正解が何かを生徒さんに理解していただきます。
正解ショットの精度を上げる
ショットの精度を上げるために、正しい動きを理解して練習します。
ただ打つだけではうまくなりません。どう打って正解に寄せていくのか考えながら練習することで上達します。
なお、ある程度のレベルの人が練習風景を見ると「この人はコレを直したいから練習しているんだな」と分かります。それが分からない練習は、意味のない練習なのです。
ゴルフでスイング迷子になった時の対処法
上達する過程で、なぜか上達がストップしてうまくできなくなった場合は要注意です。
何かが間違っている可能性があります。スイングの根本が間違っているのか、スイングの一部が間違っているのか、原因は様々です。うまくできない状態のまま練習をすると、ダメなスイングを固めてしまいます。
その時間が長ければ長いほど直すことも難しくなります。
間違ったスイングのまま練習を続けても今より上達はしません。スイング迷子になった場合は、3ヶ月間だけでもコーチにみてもらうと良いでしょう。
おわりに
ゴルフの悩みは、自分の状態と正解が分かっていないと直りません。これは、アマチュアの方が自分で解決することはとても難しく、コーチの力を借りることがオススメです。
スイングで悩んだ時にレッスンを受けるタイミングはなるべく早い方が良いと思います。
間違ったスイングで固める前に、コーチの力を借りてみてください。
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